「人生が苦痛に感じる理由|“逃げるほど苦しい”をやめてラクになる方法」
苦痛から逃げたい…それがさらなる苦痛になる理由
「また今日も苦痛な1日が始まった」
朝起きてため息をつきながら、そんな風に思ったこと、ありませんか?
誰でも、しんどいことからは逃げたい。避けたい。でもその逃げ方こそが、実は自分をもっと苦しめているとしたら…?
人生は苦痛だらけ? そう感じる心理メカニズム
人間の脳は、“危険”や“不快”を優先的に処理するようにできています。
原始時代から続くこの仕様のせいで、現代でもストレスや不安、苦痛に敏感です。
何もしてなくても「このままでいいのかな」と不安になり、
楽しいはずのことですら、「本当は意味がないのでは」と疑ってしまう。
この“常に苦痛を探すモード”が、心をすり減らしていきます。
避けるほど、苦しみは増殖する
苦痛を避けようとする行動は、一時的な安心をくれるけれど、
長期的には逆効果です。
苦手な人間関係から逃げる、つらい仕事を放棄する、将来の不安を考えないようにする…
これらは一時的にラクになりますが、あとからもっと大きな不安や自己嫌悪になって返ってきます。
逃げれば逃げるほど、「また苦痛がきたらどうしよう」と脳は余計に過敏になるのです。
それに、人生なんて苦痛だらけでノーダメージというわけにはいきません。
苦痛を避けられないことで、「なんで自分ばかり…」「アイツが悪い、世界が悪い…」と、自分を責めたり、他人を責めたりして、苦痛が無限に増えていきます。
“受け入れる”という逆転のアプローチ
本当にラクになりたいなら、「苦痛をゼロにしよう」とするのではなく、
「苦痛がある前提で生きる」しかありません。
苦痛は、生きている限りなくならない、完全には逃げ切れない、
だったら、そいつを敵じゃなく、同居人として扱ってみる。
「あぁ、また来たな」
「今日も一緒にいるんだな」
この距離感が、苦痛との関係を変えてくれます。
僕が苦痛を避けすぎて余計に苦しんだ話
僕も昔、苦痛から逃げ続けていた時期があります。
嫌な人間関係は全部切って、嫌な仕事は辞めて、嫌なことは全スルー。
その結果、何も残らず、ただただ孤独と焦燥だけが積もっていきました。
あのとき、「苦痛を避けること」が目的になっていたんです。
だけど、少しずつ受け入れてみたら、不思議と気持ちが軽くなりました。
「しんどくて当たり前だよな」って。人間だから。
まとめ:苦痛は敵じゃなく、共に生きる同居人
人生が苦痛に感じるのは、あなたが弱いからじゃない。
脳の仕組みだし、苦痛があるのは自然なことです。
大切なのは、苦痛をなくすことじゃなくて、
苦痛と一緒に暮らす覚悟を持つこと。
苦痛は、無理に追い出そうとするほど暴れます。
ならば、そこにいてもいいよ、と居場所をあげてしまう。
それが、あなたが少しでも生きやすくなる第一歩になるかもしれません。